ドルツー勢に触発され、リターンを決意。せっかくなのでAT限定解除をしてMT車に乗ろうと思い、数年ぶりの教習所へ
目指せドルツー!限定解除への道
2017年04月05日 更新
2017.10.31追記
少しずつドルツー記事投稿し始めました。こちらより一覧でご覧いただけます。
4月初めに普通自動二輪車の免許をAT限定解除してきました。将来、大型免許へレベルアップするときのために記憶が新しいうちにメモ。
ちなみに今回は全くドールネタ無しです。
動機
8年前くらいまでヤマハのマジェスティC(ビックスクーター)に乗っていたのですが、引っ越し等を理由に手放しました。それからふとした時に乗りたい気持ちが湧き上がってきましたが、費用やツーリングの時間が無いため半ば諦めていました。しかし、Twitterのドルツー勢の楽しげな写真や、バイクと風景の写真を見ていたら乗りたい気持ちは募る一方…そんな時に臨時収入があったことや、自分の時間が増えてきたこともありリターンを決意。そして、どうせリターンするなら、今度はMT車に乗りたいということで限定解除をしました。
本当は1年間待ってからにしようと思ったのですが、この先に控えているであろう人生のイベントを考えると今しかない、と。
費用
普通車+AT限定普通自動二輪の運転免許を所持していたため、通常価格は5万5千円弱でした。しかし、バイク屋からの紹介のおかげで5万円弱まで割り引かれました。免許取得をお考えの方は近所のバイク屋などに紹介してもらえるか確認すると良いかもしれませんね。
必要なもの
教習所によりますが、自分の通った教習所ではヘルメットとプロテクターを借りることが出来ました。よって、自分で用意したものは以下の道具だけです。
- グローブ
- くるぶしまで隠れ、かかとのある靴
グローブについては、教習所によっては軍手でも良いところもあります。私の場合は軍手可という説明もなかったですし、いずれ買うものなのでライディング用のグローブにしました。慣れないうちだからこそ、転倒しても手に怪我を負わないようにしっかりとしたグローブにすることをおすすめします。
あと、靴を探すのに苦労しました。ライディングシューズは最低でも1万円くらいとちょっとお高め。しかし、ライディングシューズじゃないものだと条件を満たす靴が少なかったです。
猛烈な予習とその効果
現有免許により学科教習は免除となり、技能教習5時限だけとなります。
8年のブランクがある状態で、5時限しか受けられないというのは不安が大きく、その短時間でいかに身体に技能を染み込ませるかが勝負です。
そのため、事前に教習のコツを紹介している動画や、ライテク本を読んだり、ばくおんを観たり、バイク速報やばいくと!の記事をひたすら読みあさりました。(余計な偏見も身についたような気がします)
そんなわけで知識だけは事前に身につけていたので、結果として何もしないよりは良かったように思えます。ありがとうございます二宮祥平さんありがとうございます鈴乃木凜ちゃん
適性検査(3/25 12:30〜)
入校手続きを終えてしまうとあとはひたすら乗るだけなのでうずうずです。しかし初日は適性検査のみ。
- 視力検査
- 指の動きチェック(しっかり動くか)
- OD式安全性テスト
- 教習スケジュールの確定
OD式安全性テストというの検査ですが、初めてだったのでかなり戸惑いました。スピード感が求められるもので、昼食を取ったあとの眠いタイミングだとなかなか頭が回らず苦労します。とはいえ、これでどうこうということではなく、あくまで自身の運転傾向を見るものなのであまり気負わず受けて良いようです。(そういえば結果を受け取っていない)
それより、視力が落ちたのがかなりショックでした。これまで身体測定などでは両眼とも裸眼で2.0だったのですが、左0.9、右0.6まで落ちており、一番小さいマークが見づらくて絶望しました。最近はテレビをボーッと眺めたり、スマホをいじってばかりで視線の動きが少なくなったからかもしれません。気をつけないとですね。
ここまで終わると教習手帳が発行されます。自動車の教習以来なので懐かしいですね、こういうの。
1限目(3/26 日 9:00〜)[晴天]
初日は基礎から。ワクワクしながらも緊張でドキドキ。
教官がちょっと怖かったので、怒られ無いよう気を引き締めて望みました。安全に公道に出れるようにするが故の怖さなのでしっかりと受け止めます。
- 取り回し
- 乗降
- ハンドル周りの基本操作
- 走行時の姿勢など
- 基本走行
- 坂道発進
初めてのMT車だったので、エンストしまくりかと思いきやそこは意外とすんなり。ただ、シフトチェンジのタイミングやアクセルワークが慣れないので、無駄にふかしたりギクシャクしました。おかげで腰が痛い。
2限目(3/26 日 10:00〜)[晴天]
同日に続けて2限目。低速走行とメリハリをつけた運転の教習。
- S字
- クランク
- スラローム
- 一本橋
クランクと一本橋は低速走行でのテクニック。
一本橋は、ニーグリップでしっかりとバランスを取って、目線を遠くに置くことを意識しないといけませんが、これが出来るようになるまで大変でした。というのも、スクーターに乗っていた頃はニーグリップとは無縁だったので、バランスの取り方がしばらくは掴めませんでした。
S字とクランクはそこまで苦労しませんでした。
ただ、クランクの出口が見通しが悪く、速度を落として確認しないといけないのですが、ここで初めてのエンスト。そしてその衝撃に耐えられず初めての立ちゴケ。スクーターでは立ちゴケしたことがなかったので、一瞬焦ってしまいましたが、公道であわあわもしていられないので冷静になってすぐに引き起こし。
あと、スラロームもかなり苦労しました。パイロンに当たりそうになるとついブレーキを掛けてしまうのですが、この段階ではまだ「左手がリアブレーキ」という感覚が抜けきらず、クラッチ+フロントブレーキという組み合わせをやってしまい、転倒。「ああこれコケるな」って分かっていてもどうにもならないものですね。
あと、「アクセルを開けて車体を起こす」というのが結局いまだによく分かっておらず、なんとなく出来てしまったのでチョット心配。
3限目(3/27 月 19:00〜)[雨・風]
やってきました急制動。結局最後まで一番苦手な課題でした。
この日は雨とやや強めの風という荒れ気味の天候。教官には「こんな天気悪い日はキャンセルしても良いんだよ」と言われましたが、雨の急ブレーキなんてある程度安全な教習所でしか体験したくないので絶好の機会です。
パイロンの間を40km/hで通過し、すぐに急ブレーキをかけるという課題です。卒検では、その時点で40km/hに達していなかったり、タイヤがロックしたりすると減点もしくは検定終了となります。しかし、40km/h以上で通過しようとすると速度を出しすぎてしまい止まれなかったり、タイヤがロックしてしまうため、ブレーキだけでなくスピードのコントロールなどの加減も難しかったです。
ポイントは、パイロン通過時に40km/hを目指すのではなく、予め40km/h以上で走行し、パイロンを目指してエンジンブレーキを利かせながら40km/hで通過すると止まりやすいということでした。ただ、公道で急ブレーキをかけるシチュエーションではエンジンブレーキが掛かっている状況は少ないと思いますのであくまで「卒検に合格するためのテク」ですね。
思えばAT限定を取った時の教習も雨だったなぁ。おかげで卒検が雨でも対応できそうです。
4限目・5限目(4/1 土 18:00〜20:00)[晴天]
最後の2時間はひたすら復習です。
急制動とスラローム・一本橋を重点的に行いました。ちょうどその時間に、同じ課題の人とかぶっていたので十分にできなかったこともありかなり不安の残る最後でした。
リアブレーキの扱いが不慣れだったため、その点も意識的に行いました。また、早めのシフトアップや、減速時に速度に応じたシフトダウンも心掛けてみました。
あと、最後に限って教官とバイクがこれまでと違ったり、靴が壊れたため新調したことで、やっと慣れかけていた環境がリセットされて、卒検への不安が募る一方でした。
卒業検定(4/2 日 12:00〜1:30)[晴天]
いよいよ卒業検定。当日は以下の流れで進みました。
- 試験概要
- 減点および検定中止事項についての説明
- コース図の配布・確認
- 検定
- 合格発表
コースは予め頭に入れておきましたし、間違えても減点にはならないので、ただただ課題をしっかりこなすことを意識するようにしました。
結果は80点で合格。どこで減点されたかは聞きませんでしたが、おそらくこのあたりが理由なんじゃないかと。
- ニュートラルになかなか入らない
発進前に一旦ニュートラルへ入れるという課題がありましたが、1速からニュートラルに戻せず2速へ入り、戻そうとしたところでなんか入ったけど、ガチャガチャやってしまった。 - スラロームの時間超過
イン側に寄りすぎてパイロンに接触しそうになったので、速度を緩めたためおそらく時間を超過してしまった。 - 一本橋の秒数不足
前輪が脱輪しそうになったのでアクセル開けて立て直したため、感覚的に1秒くらい早めに抜けた。 - 坂道発進での逆行
これまでほとんど失敗しなかったのに、この日に限ってアクセルの開度が甘くて若干逆行。 - 全体的にギクシャク
シフトチェンジやアクセルワーク、サイドスタンドの扱いがややギクシャク。
緊張のせいで教習よりもかなり悪い走りになってしまいましたが、何はさておき合格できて良かったです。
合格後は卒業証明書を受け取り卒業。お世話になりました。
1週間(教習は3日)という非常に短い期間でしたが、色々なことを身につけられて楽しかったです。また、急制動でのタイヤロックや、立ちゴケ、曲がる時の角度などは、教習所で経験しておくとある程度限界を知ることが出来るため公道での失敗を避けられるのではないかと思います。
これから
あとは免許証の書き換えのために免許センターへ行けば晴れて限定解除完了。
この記事を書いている段階でバイクは契約済みなので、後は納車を待つだけです。楽しみだなぁ。